あなたは以下の違いを説明できますか?
- “凝”と”硬”
- “絶”と”隠”
- “練”と”堅”
細かい違いまで説明できない方も多いと思います。念を理解すると、ハンターハンターが楽しくなります。ぜひこの機会に念の違いを理解しましょう。
ハンターハンターを楽しむ = 念能力の理解
この記事ではハンターハンターで最も重要な「念能力」の基本知識について解説します。
念能力とはオーラを操る技術
念能力とはオーラを自由自在に操る技術のことです。オーラとは誰もが微量ながら発している「生命エネルギー」のことです。
オーラを自在に操れるものはごくわずかで、多くの人はオーラがたれ流しとなっています。それゆえ、念能力を使えるものは仙人、支配者などと呼ばれます。
オーラの精孔を開く方法【念能力の開発】
念能力を使うためには「念」を起こす必要があり、以下の2通りの方法があります。
- ゆっくり起こす
- ムリヤリ起こす
念をゆっくり起こす
ゆっくり念を起こす方法は以下のとおりです。
- 瞑想
- 禅
「瞑想」や「禅」で自分のオーラを感じとり、体中がオーラで包まれていること実感する修行です。
オーラを感じ取って少しずつ精孔(オーラが出入りする穴)を開くので時間がかかります。
ウイングさんの弟子であるズシはゆっくり念を起こしました。のみこみが早く努力を惜しまなかったズシは念を起こすのに約半年かかりました。
念をムリヤリ起こす
念能力者がオーラを強制的に送り込むことによって体に喝を入れて、ビックリさせて纏を起こしやすい状態にします。
普通の人間は体中にある精孔が閉じているので、オーラがうまくめぐっていません。オーラを一気に送り込むことによって、閉じている精孔をこじあけます。
しかし、念を起こすのに失敗すると相応の代償を負うことになります。荒っぽく、外法とも呼ばれます。
ゴンがオーラが使えなくなった理由の1つが、外法により念を会得したからではないかと筆者は考えています。
念能力の基礎【四大行(よんたいぎょう)】
全身の精孔を開いたら、四大行の修行「纏」「絶」「練」「発」に入ります。
纏を知り、絶を覚え、練を経て、発に至る
ここからは四大行の「纏」「絶」「練」「発」について解説します。
纏(てん)
「纏」はたれ流しになっているオーラを肉体にとどめる技術です。纏は念能力の基本で最初に覚える技です。オーラは出し尽くすと全身疲労で立てなくなります。
- 「纏」とはオーラを肉体にとどめる技術
- 「纏」で肉体は頑強になる
- 「纏」で常人よりはるかに若さを保てる
「纏」のやり方は以下のとおりです。
- 目をとじて、オーラを体にとどめようと念じながら構える。自然体がもっとも纏を行いやすい。
- オーラが血液のように全身をめぐっているのを想像する。目をとじて、オーラが頭のてっぺんから右の肩、右手、右足を通り左側へ流れるのをイメージする。
- オーラの流れが次第にゆっくりと止まり、体の周りでゆらいでいるイメージを思い浮かべる。
纏によってオーラをとどめる感覚を、キルアは「重さのない服を着ているみたい」、ゴンは「ぬるい粘液の中にいるみたいだ」と表現しています。
絶(ぜつ)
絶の説明は以下のとおりです。
- 「絶」とはオーラを絶つ技術
- 気配を消す
- 極度の疲労をいやす
- 念に対する防御力が「ゼロ」になる
絶を使うと精孔は閉じられてオーラが消えるので、念に対する防御力も完全にゼロになります。絶状態で念の攻撃を受けると大ダメージになります、
練(れん)
練は念能力向上に不可欠な技術です。
- 「練」とは通常以上にオーラを生み出す技術
- 攻撃にも防御にも「練」の技術は欠かせない
纏がもともとあるオーラを体にとどめておくのに対して、練はオーラを増やすイメージです。練を行うと攻撃力も防御力も上昇します。
練のやり方は具体的に紹介されてはいなかったので、キルアの練のイメージを紹介します。
- 体内にエネルギーをためるイメージ
- 細胞の一つ一つから少しずつパワーを集め、どんどん大きくしていく
- たくわえた力を一気に外へ放出
念(オーラ)の基礎体力を上げるためには「纏」と「練」が修行が必須です。オーラ総量を上げるためにも練の修行が必要になります。
発(はつ)
基礎修行の最後に行うのが「発」です。
- 「発」とはオーラを自在に操る技術で、念能力の集大成
- 「発」はいわゆる念能力の必殺技
「発」は6つの系統 (性質)に分けることができます。ゴンのオーラは強化系に属し、キルアのオーラは変化系に属しています。
念の系統は「水見式」で判別することができます。「ワイングラス」と「水」と「葉っぱ」があれば行うことができますよ。
念能力の応用技
応用技はより実践で役に立つ技術となります。
凝(ぎょう)
「凝」は「纏」と「練」応用技です。
練で増幅したオーラを体の一部に集中させます。目にオーラを集中させると隠れたオーラ(隠)を見ることができます。
ハンターハンターの中で「凝」といわれれば、目にオーラを集中させることを指す場合が多いですが、拳や足にオーラを集中させることも「凝」といいます。
「凝」は未知の相手と戦うときの常套手段ですが、経験を積まないとなかなかできません。
硬(こう)
「硬」は「纏」「絶」「練」「発」「凝」の応用技です。すべてのオーラを体の一部に集中させる技になります。「硬」はオーラを集中させている部分以外は「絶」状態です。
「硬」は破壊力が大きい反面、オーラを集中させている部分を攻撃されると大ダメージを受けるのでリスクも高くなります。
作中ではフェイタンが「硬」を使った際にオーラでガードしていない箇所に念を飛ばされて大ダメージを受けました。
円(えん)
「円」は「纏」と「練」の高等応用技で、普段は数ミリから数センチの間隔で纏っているオーラを必要な範囲まで広げる技です。
目に見えないものや人でも「円」で触れると感じ取ることができます。
念の達人で50mほどの範囲の「円」を使えるといわれており、カイトの「円」が約45mです。絶を使っていている相手でも「円」を使えば感知できます。
堅(けん)
「纏」と「練」の応用技で通常以上のオーラで体を覆い防御力を向上させる技です。
実践の戦闘で最も有効なのが「堅」による防御です。「凝」や「硬」よりも防御力は落ちますが、全身を満遍なくガードできます。
「練」と「堅」は非常に似ていますが厳密には違いがあります。ビスケは「堅」に関して以下のような発言をしています。
- 「堅」は「纏」と「練」の応用技
- 「練」を維持することが「堅」
ビスケの言葉から考えると、「練」は通常以上にオーラを練る技で、「堅」は「練」で練ったオーラを「纏」でとどめる技だと推測できます。
「堅」は「纏」でオーラをとどめる分だけオーラの消費量が「練」よりも少なくなると筆者は考えています。
例えば、「堅」の最大持続時間が30分の人が「練」を行うと、「練」は30分未満の時間しか維持できないはずです。
隠(いん)
「絶」の応用技で限りなくオーラを見えにくい状態にします。
「凝」で見破ることが可能です。「絶」はオーラが完全に消えるのに対して、「隠」はオーラを見えにくくするだけなのでオーラは出ています。
「隠」は変化系の能力や具現化系の能力と相性がいいです。強化系の場合でも「隠」を使うと気配を絶って攻撃することもできます。
流(りゅう)
「流」はオーラを移動させる技術です。攻防力を変化させるときに「流」という技術が必要になります。
念の戦闘の基本ですが、「流」というキーワードはグリードアイランドでしか出てきません。
周(しゅう)
「周」は「纏」の応用技で、物体をオーラで覆い物体を強化できます。
グリードアイランド編でゴンがスコップをオーラで覆い、掘る力を強化していました。
また、ヒソカがクロロとの戦闘時に観客の頭部で攻撃していましたが、頭部をオーラで強化していなかったため頭部の強度は低いままでした。
「周」を使えば頭部の強度は上がっていたと思いますが、応用技はオーラの消費量が多いので「周」は使わなかったのかもしれませんね。
心を燃やす燃(ねん)
「念」は努力次第で誰でもできて恐ろしい武器になります。教える方は相手を選ばなければなりません。
そのため方便で説くときに「燃」という考え方が使われます。
方便ですが「燃」は心を鍛える (意志を強くする)ための大事な修行です。四大行とは意志を強くする過程の修行です。
点(てん)
「点」で心1つに集中し自己を見つめ目標を定めます。ゴンが「点」を行っているときは、ジンに会うという目標を強く願ったのでしょう。
舌(ぜつ)
「舌」で「点」の想いを言葉にします。これは頭で想っても口にしてもいいです。
錬(れん)
「錬」で「点」と「舌」の意志を高めます。
ただし、頑固に変わってしまうと間違った考えを正そうとする柔軟性を失ってしまうので、心が充実しないうちはひかえた方がいいです。
発(はつ)
「発」で「点」、「舌」、「錬」を行動に移します。
錬(意志)が強ければ発(行動)に足る。「気合で勝れば動かずとも敵が退く」ハッタリの語源と言われています。
まとめ
念能力はハンターハンターで最も大切な概念なので、覚えるとよりハンターハンターを楽しめますよ。
ご覧いただきありがとうございました。
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